パート・アルバイトを募集する際の時給設定は?
パート・アルバイトを募集する際のスタート時給の設定はどうなっていますか?なかなか高い時給を出せない、といった声もよく聞きます。スタート時給の決め方についてご紹介していきます。
1 時給設定は?
まず、競合調査をします。近隣のお店や会社の募集時給はいくらなのかをしっかりとチェックします。
そして、自社の募集時給はいくらにするのかを決定していくのですが、望ましいスタート時給は、近隣のお店と同等か少し高く、です。
理想はプラス100円です。
もちろん、大前提として、厚生労働省が定めている最低賃金を下回らないようにしなければなりません。毎年改定されるものですので、厚生労働省のホームページで最新の情報をチェックします。
高い時給を設定することで、もちろんたくさんの応募が来ます。そのたくさんの応募者の中で、良い人材を採用しましょう。
ただ、あまり高い時給を設定すると、怪しまれますので、高くしすぎないようにしましょう。
2 どうやってスタート時給をあげるのか
そんなことは分かっている!当たり前!でも特に中小の企業やお店では、人件費にこれ以上経費を割く余裕はない、と思われていることと思います。
そこで、次に時給を上げるために人件費を考え直すポイントをお伝えします。
こういった考え方で人件費を考えてみませんか?
- 時間当たりの生産性を向上させる
例:時給900円×5時間=4,500円 → 時給1,000円×4.5時間=4,500円
○5時間かかっている作業時間を4.5時間でできるようにして、生産性を上げます。
そうすれば、同じ人件費の額で100円の時給アップができます。
- シフトインの時間を必要な時間帯だけに絞る
例:9時~13時まで4時間のシフトだった
→ 昼のピークにあわせて10:30から13:30まで3時間に変更してもらう
(本当に必要な時間帯にシフトインさせることで、無駄な人件費を発生させない)
○なんとなく、午前のシフトの人、午後のシフトの人で分けているから、といった理由や、本人が希望したから(本当は別にその時間に必要ないのに)といった理由でシフトを決めていないでしょうか。
また、現在社員がやっている業務の中で、そもそも、その仕事は社員がする必要はあるのかを考えてみましょう。その仕事をパート・アルバイトの業務にすることで人件費を抑制し、その分を時給アップ分にまわすことも可能です。
3 まとめ
スタート時給をなんとなく決めていたり、高く設定する余裕は無いからと簡単にあきらめていませんか。
繰り返しますが、高いスタート時給は良い人材を採用する大きなポイントです。
もう一度、考え直してみてはいかがでしょうか。