コミュニケーションの過程を見える形にするとこんな感じです。受け手と送り手が、相互に「感情」「意思」「考え」などを交換しながら理解していくのです。特に相手から期待する反応が返ってこないとき、どうフィードバックするか・・・ここが大事なポイントです。
自分の考えや、やってほしいことを相手にメッセージとして伝えるだけでは、コミュニケーションができているとは言えません。なぜならば、コミュニケーションとは意思の交換だからです。
良いコミュニケーションは常に2WAYで行われ、送り手と受け手による会話のループ(輪)が生まれます。(図①)

ここでもし思い通りのフィードバックが返ってこない場合、メッセージにフィルターや障害が生じている可能性があります。(図②)

フィルターや障害はコミュニケーションを歪め、妨げてしまいます。問題が起こる前にリーダーはこのフィルターや障害を取り除き、コミュニケーションのループを回さなくてはなりません。
では、円滑なコミュニケーションを行うにはどうしたらよいのでしょうか。
〈コミュニケーションの用語・意味〉
①プライマリーメッセージ
自分から相手へのメッセージ(要求・質問・意見e.t.c)
②フィードバック
自分から相手へのメッセージ(プライマリーメッセージ)に対する相互の反応
③フィルター
自分から相手へのメッセージ(プライマリーメッセージ)が正しく伝わらない、理解されない要因(雑音・不明確なメッセージ・思い込み(推測)・疲労(忙しい)・偏見・専門用語など)
④障害
自分から相手へのメッセージ(プライマリーメッセージ)が正しく伝わらないだけでなく、コミュニケーションが全く取れない要因(激しい怒り・無視・極端なフィルターなど)
〈コミュニケーションの種類〉
①バーバル
口頭でのコミュニケーション※言葉
②ノンバーバル
言葉を使わないコミュニケーション※ボディランゲージ(顔の表情やうなずきの動作、態度など)