マネジャーとアシスタントマネジャーの違いとは何か

コロナ禍で2ヶ月の休業期間を経て、再開した弊社のデイサービスも9月度は何とか収益を出すことができた。これを単なる偶然や幸運に終わらせたくない。

弊社のようなスモールビジネスは、収益の悪化が続けばたちまち経営が立ち行かなくなる。毎月収益を出し続けるために何が必要か現場のマネジャー達とミーティングで考えた。

我々が林俊範先生から教えられた利益のピラミッド経営法では、現場マネジャーが売上の向上とコストの削減を同時に実現する役割を担っている。

 

私が20年前に林先生に出会った時、店長という仕事と肩書は1種類だと思っていた。しかし「店長」つまりマネジャーにはそれぞれランクがあり、新入社員が真のマネジャーになるまでには4段階あるということを知った。林先生が作られたマネジャーキャリアパスプランに明確になっている

新入社員であるマネジャートレーニーでは現場の仕事を一通りできるようになることが目標となる。次のセカンドアシスタントマネジャーでは自分の部下となるパート・アルバイトの採用面接そして仕事を教えるトレーニングができるということがトレーニング目標である。そしてファーストアシスタントマネジャーでは、現場のスタッフの稼働計画つまりワークスケジュールを書いて短期目標を達成する。ここでいう短期目標というのは一か月事を指すと教えられた。

では本当のストアマネージャーとは何ができる人なのか。

それは自分の手足となる パート・アルバイト リーダーすなわち、社員と同等の権限を持った時間帯店長(スイングマネジャー)を4人以上育成することである。そして売上増大のアクションを取り長期目標を達成するスキルが求められる。長期目標とは6ヶ月を指している。

 

マネジャーとして成長するためには、いくつもの段階がある。単なる肩書ではなく、ランクと業務内容が明確なので個人ごとに成長できる。では短期目標の達成と長期目標の達成の違いとは何なのか?

それは「なぜ今月は売上がよかったのか」その要因を明確に説明できる違いであることを仕組みは教えてくれる。

具体的には利益のピラミッドの6段階のカテゴリーにおいて、何が良かったのか、何が不足していたのかを明確に把握することができれば、今月良かったことをまたさらに翌月再現性をもって実現できるのだ。

林先生は月次の目標を達成するために週単位で分析し、スピーディーに手立てを打つことが重要だと教えて下さった。

今回好調だった店舗の女性マネジャーは、パート・アルバイト出身のセカンドアシスタントマネジャーである。時々心折れそうになりながらも頑張って、週単位で目標を達成した結果が9月の実績につながった。

今は週単位の目標達成であるが、これを短期目標の達成、長期目標の達成につなげて真のマネジャーになってほしい。

弊社のようなスモールビジネス、飲食業ではない介護事業であっても、利益のピラミッド経営法は活用することはできる。現在の厳しい経営環境に置かれているスモールビジネスにおいて、真のマネジャーを育成することは急務ではないだろうか。

特に現在活躍の場を失っている女性には優秀な人材が埋もれている。今は人材確保のチャンスでもある。一社でも多くのスモールビジネスが女性人財活躍の場となり、繁栄することを願いたい。

 中園 徹